Formula NIPPON 2006 Rd.3 Race Report

日時:2006年5月28日 フォーミュラニッポン第3戦 決勝(ツインリンクもてぎ)

進化し続ける若き才能!逆境からも経験で奮起!

鈴鹿サーキットで行われた第2戦から約6週間。フォーミュラ・ニッポン第3戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催されました。稀に見る大荒れのレース展開となりました。約1/3台がリタイヤしていく中、見事2台ともTEAM 5ZIGENは戦い抜きました。

5月27日(土) 第3戦 公式予選
路面 WET→DAY→WET

午前中1回目の予選が始まったのは、午前10時45分。
その直前に行われていたF3はドライコンディションの中で走り終えたのだが、フォーミュラ・ニッポンの予選が始まる前に雨が降り始めた。一時的な雨でドライだった路面を湿らせ、ウェット宣言が出された。予報では午後は雨模様ということだったので実質午前にドライで走ったタイムが予選タイムとなる。一時、雨が止んだ。路面も若干湿っているだけのようだったので、すぐにスリックでコースインさせた。
先にコースインしたのは6号車折目選手だった。続いて5号車道上選手もコースイン。
 
しかしこの瞬間雨がまた強く降り始めた。
ほぼ全車がスリックでコーインしたもののタイム計測せずにピットイン。
スリックタイヤからレインタイヤへと交換して再度コースへと出ていった。セッション開始から約24分にロイック・デュバルが4コーナーでストプしたため赤旗が提示される。
 
セッションが再開されたのは、午前11時30分。
この頃になると、すでに雨が止みライン上は乾き始めていた。道上選手/折目選手ともに、このチャンスにタイヤをスリックに交換。 各車タイムアタックが始まった。しかし、路面は完全にドライコンディションでなく、場所によっては危険な場所も存在する。その中で、道上選手、折目選手ともに果敢に攻めた。しかし、6号車折目選手がセクター1/セクター2とベストタイムを刻みバックストレートにさしかかったところで痛恨のスピンクラッシュを喫してしまう。この事故で2回目の赤旗が出され中断した。 残り時間が14分のところでセッションが再開された。
路面状況はどんどん良くなり始め、各車、序盤のタイムを大幅に更新し始めた。
結果、道上選手は14番手のタイムで1回目の予選を終えた。


この後、天候も回復方向へ向かい空も明るくなっていた。ところが、F3第5戦のスタート進行が始まる頃になると、再び雨が降り始め、急遽F3にも雨用のフリー走行が10分間設けられた。 この影響でフォーミュラ・ニッポンの2回目の予選が始まったのは当初の予定よりも20分遅い午後3時20分となった。
この時、既に雨は上がっていたが、路面が乾くような状況でもなく、各マシンともにコースインが乾くような状況でもなく、各マシンともにコースインしていった。
 
6号車折目選手にとって午前中のドライでタイム計測できていなかったため、この予選で基準タイムをクリアする必要があった。 6号車折目選手にとっては天候が好転するまでにはあまりにも時間が少なすぎた。
5号車道上選手にとっても、このコンディションでは予選順位をあげることよりも明日の決勝レースへ向けてのセットアップに時間を費やすこととなった。セッションの終盤には路面も乾きだし、スリックタイヤでコースインする車両も数台見受けられた。 しかし、午前中のタイムには遠く及ばず2回目の予選は終了した。
 
この時点で不運にも午前中の限られたドライの走行時間にクラッシュで走行できなかった6号車折目選手は基準タイムをクリアしていないため予選不通過となった。同じように走行できなかったロイックデュバル選手も同様にチームからの嘆願書により決勝レース最後尾スタートというカタチで出走が認められた。


5月28日(日) 第3戦 決勝レース
路面 WET→DAY→WET→DAY

決勝日当日、昨日からの予報どおり朝から雨が降り続いていた。
この雨の影響もあり、午前中のフリー走行は15分短縮して始まった。午後の決勝レースも雨が予想されるので各チーム、セットアップのチェックやピット作業のシュミレーションなど短い時間を有意義に使用した。そして午後1時55分、各車グリッドへの試走を開始した。この時まだ雨は降っていたものの、今にも止みそうな小雨と変わっていた。
 
5号車道上選手/6号車折目選手ともに最終確認を行いグリッドへと向かった。スタッフが待つピットへ両選手とも到着した時には、雨は止んでいた。しかし、路面は完全なウェット状態。当然、道上選手/折目選手もレインタイヤでのスタートを準備していた。この路面状態で21番グリッドのロイックデュバル選手のみがスリックタイヤを履くという賭けにでた。
 
この後、雨がまったく降らず、路面が乾きだす保障はどこにもなかった。 事故の危険性などを考えるとあまりにもリスクの大きな賭けに同じようにスリックタイヤでスタートするチームは1台も現れなかった。
 
午後2時35分、当初の予定より5分遅れでフォーメーションラップが開始された。各車濡れた路面でも激しくマシンを左右に振り、タイヤに熱を入れ始めた。フォーメーションラップを終え、各車グリッドへと着いた。レッドシグナルが点灯。先頭のマシン以外すべてを覆いつつむような水しぶきが上がり22台のマシンが一斉にスタートした。


予選順位と若干変化があったものの、トップから、小暮選手/山本選手/本山選手と1コーナーを抜けていった。道上選手は一番危険な中盤からのスタートで道上選手はかなり良いスタートを切って数台かわしたが武藤選手の強引なラインどりに順位を落とすも、予選順位と同じ16位で無事にスタートを切った。折目選手は最後尾スタートから、20位で1コーナーを抜けていった。
 
ここでトップを走っていた小暮選手がフライングによりドライブスルーペナルティーのボードが提示された。会場内はどよめき、ここから波乱のレースの幕開けとなった。
小暮選手に変わってトップにたったのは山本選手だが山本選手もアクシデントで後退、つぎつぎとコースアウトやトラブルに見舞われ戦線離脱していく。道上選手も折目選手意もここは我慢の走りで順位を少しずつあげていった。
レースが10周目あたりに差し掛かってくるとずっとペースの上がらなかったスリックでスタートしたデュバル選手のラップタイムがレインタイヤと並びはじめた。路面のレコードラインのみが少しづつ乾き始めていたのである。


ここでチーム5ZIGENは動いた。前を走っていた5号車道上選手をドライタイヤに交換するために緊急ピットインさせる。しかし、ここで痛恨のミス。 フロントタイヤ交換で大幅に時間をロスしてしまった。このタイムロスで最後尾まで順位を落としてしまった。
 
この時、道上選手のラップタイムはレインタイヤより1秒以上早いタイムで走行しており、走行を重ねるごとにレインタイヤとのタイム差を広げていった。 他のチームは、燃料の問題でレインタイヤで走行をひっぱらなければならない状況だった。
 
この間に道上選手はどんどん差を詰め、他のチームがタイヤ交換してコースインした時には道上選手は中盤の位置を走行していた。 6号車折目選手も、20周目にピットイン。前後をスリックタイヤへと交換した。ピット作業もひとつのミスもなく折目選手をコースへと送り返した。レースも折り返しとなる30周を超えたあたりから雲行きが怪しくなり始めた。37周目あたりからまた雨が降り始めた。


周回を重ねるごとに雨脚も強くなりはじめ、レインタイヤへと再度ピットインするチームも現れ始めた。スリックでの走行は危険と判断した監督木下も6号車折目選手をピットインさせレインタイヤへと交換してコースへと返した。
 
5号車道上選手は路面が回復するのに賭けてこのままスリックで走行することを選んだ。残り20周弱、スリックタイヤで走行している道上選手のラップタイムも落ち始め、レインタイヤで走行している折目選手のラップタイムのほうが2秒以上早かった。
5号車道上選手にとっては我慢の周回となったが、残り周回が10周あたりになると、スリックタイヤのほうがラップタイムがよくなり始めた。ここから道上選手の怒涛の追い上げが始まる。
 
このとき道上選手は11位を走行。前方にはレインタイヤを装着した選手が並んだ。1台ずつパスしていき、残り2周には7位を走行している武藤選手もパスして7位チェッカーを受けた。6号車折目選手は、星野選手/蜜山選手のプレッシャーに負けず、見事自身最高位の12位でチェッカーを受けた。5号車のピット作業のミスは本当に悔やまれるが、この荒れたレース展開の中、2台とも完走し、収穫のあるレースとなった。 次戦鈴鹿は、道上選手/折目選手ともに地元となるサーキットである。
マシンの状態もレースごとに良くなり、次戦こそ、2台ともポイント獲得を目指します。

こうしてレース活動ができますのも、ご支援、ご協力くださいます皆様方のおかげです。
心から感謝申し上げるとともに、最善の結果を求めて努力することをお約束いたします。
今後ともご声援賜れますよう、重ねてお願い申し上げます。

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